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by mayday-mayday

憲法第12条と不当逮捕


今回のデモでは出発当初から、警察に対するシュプレヒコールがあがるものだった。警備の関係上での、DJ交代場所をめぐる打ち合わせでの警察との交渉が原因のようだった。

今回は、なぜか政治警察である公安が表にでてこなかったが、これまでは、そのネチネチとした嫌がらせぶりは、まさに弱いものいじめという観があった。「ドライバーのみなさんが待ってくれている、早く渡りなさい」などといった、飽くまでも事務的な交通整理を装った、政治的な中立破りを、スピーカーで指揮官車の上からしかけてくるのだから、はじめて見たときは驚いた。

前回のサウンドデモで、不当逮捕が起きて、新聞でも報道されたけども、公安警察の政治的な弾圧は明らかだった。

令状もない逮捕は緊急逮捕などの例外的なものであり、車体で楽器を操作していることを理由にした逮捕など、一体何の意味があるのか分からない。それこそ、DJ氏が言っていたように、デモが終了してから、任意に口頭で注意すれば足りるものではないのか。逮捕それ自体を恣意的に、政治的な弾圧のために用いているとすれば、目に余るものがあった。

つい最近も中央大学で三多摩労組の逮捕事件があったけども、御用マスコミと記者クラブ制度のはびこる日本では、警察発表が垂れ流されて、それが記事にされて終わりということが多く、非常に労働運動の自由を守り抜くだけでも厳しいものがある。

第12条

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。



サウンドデモに関しては、このように色々と語るべきものなどが多いと思うのだけど、正直、今日までネットに溢れる、ありきたりでステレオタイプな反応、というか罵声の数々にはうんざりさせられた。御用マスコミの垂れ流すイメージの劣化コピーそのものではないだろうか。

サービス残業、偽装請負、過労死……こんなものがはびこる先進国を異常だと思わないのだろうか? 子供たちや今の若い人に受け継ぐべきものなのだろうか? ストも打てない御用組合が、これらを本当に改善しようと考えていると信じているのだろうか。

少なくとも、憲法第12条を無視して、何もしなければ、明日はもっと悪くなるということだけは言えると思う。
by mayday-mayday | 2007-05-02 23:20